HCU改造弁

BWRプラントにおいて従来ご好評をいただいておりました制御棒駆動水圧系HCU改造弁に続いて、ABWRプラント向けとしてクラス1250の制御棒駆動水圧系HCU改造弁をウツエバルブ株式会社との共同研究により開発いたしました。
クラス1250HCU改造弁は、すでにBWRプラントで実績のあるクラス900HCU改造弁のメリットを引き継ぎながら、ABWRプラントでの高圧条件下(max18.63MPa/66℃/温水)における操作性の改善を図ることを目的として開発いたしました。
検証試験データによりますと、改造弁の操作トルクは既設弁の操作トルクに対して約62%低減しております。
なお、クラス1250HCU改造弁は従来のHCU改造弁と同様に上回り部品(弁体を除く)を交換することによって改造弁に変更することができます。また、ボディを含む改造弁一式の供給も可能です。

クラス1250HCU改造弁の特徴

構造

既設の制御棒駆動水圧系HCU弁はグランドシール部に膨張黒鉛系の組合せパッキンを使用しており、気密性保持のために高い締付面圧を加える必要があります。このため、パッキン摺動抵抗が大きくなり操作に要する力も大きくなります。
これに対して、改造弁ではグランドシール部にクラス900HCU改造弁で実績のある「OリングとVパッキンの二重シール構造」を採用しており、グランド部の摺動抵抗を大幅に低減しています。
Vパッキンはセルフシールパッキンであるため、膨張黒鉛系パッキンに見られる応力緩和もなく、増し締めの必要がありません。
また、万一、一次シールであるOリングが破損した場合でも、二次シールであるVパッキンによって外部漏洩を未然に防止することができ、気密性についても信頼性が向上いたします。なお、Oリングのはみ出し防止のためバックアップリングテフゼルを設けております。

弁棒

既設弁の弁棒はパッキン接触面が研磨仕上げのみとなっており、腐食発生等の懸念があります。これに対して、改造弁ではパッキン接触面に硬質クロムメッキ処理を施しておりますので、シール性、耐食性、耐摩耗性が向上しています。

シール材

Oリングの材料「EPゴム」、Vパッキンの材料「テフゼル」については、いずれも耐放射線性、耐熱性を考慮して選定され、耐圧試験条件下(max32.4MPa/66℃/温水)で確証試験を行った結果、問題なく使用に耐えることを確認しております。

グランドナット

グランドナットはフランジ付ナットを採用したため座面が広くなり、締め込みが安定して片締めしにくくなりました。

クラス1250HCU改造弁ではヨークスリーブの上下にスラストベアリングを設け、バルブ開閉時のスラスト荷重による操作抵抗を軽減しています。これにより、従来のスラスト座金のタイプに比べてハンドル操作がよりスムーズになりました。

弁棒頂部に開度指標を設けることによって、離れた位置からでも開閉状態が確認できます。 緑色のみが露出している状態が全閉位置、赤色が露出した状態で全開位置となります(指標の位置は弁座の摩耗状態等によって若干差異があります)。

軽量化のためアルミ合金鋳物とし、手に馴染み易い形状になっていると同時に、過剰な締め付けによるバルブの破損を防止するため、補助ハンドル(ウィルキー)を使用しにくい形状としました。
また、外周1ヶ所に大きく凹みを設けており、メンテナンス時に分解工具やトルクレンチが干渉せずに使用できるため作業性が向上します。
さらに、操作禁止のバルブにチェーンロックが取り付けられるように1ヶ所穴を設けています。

ハンドル車の上面に座標番号(ロケーションNo.)、弁番号の表示タグを取り付けることができます。これにより、識別が容易になり誤操作等の不適合が防止できます。

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